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日々の業務の中で、Google広告やMeta広告、Amazon広告、GA4、Search Console、Shopifyといった多様なプラットフォームのデータを、手作業でスプレッドシートにコピペする時間に追われてはいないでしょうか。私自身、その非効率さに何度も頭を悩ませてきました。

そうしたマーケティングデータ自動集約の課題を解決し、作業時間を大幅に削減できるWindsor.aiというツールを紹介します。このツールは、私が約1年かけて探し続けた中で出会った最強のETLツールだと感じています。
日々のマーケティングデータ集約に費やす時間をなくしませんか?
マーケティングに携わる多くの方が、各媒体の数値を定期的に確認する必要性に直面しているのではないでしょうか。しかし、媒体ごとに管理画面が異なり、データダウンロードの方法も統一されていないため、手作業でのマーケティングデータ集約には膨大な時間が奪われがちです。
たとえ1日15分の作業であったとしても、1ヶ月では実に5時間ものロスが生じてしまいます。もし複数のクライアントを担当している代理店であれば、その負担は計り知れないほど増大すると考えています。

私自身も個人事業主時代、毎月の月初はデータ集計だけで1日が終わってしまうような状況でした。この非効率な現状を変えるべく、私は様々な自動化ツールを模索し、有料・無料問わず多くのサービスを試しました。
その結果、約1年をかけてたどり着いたのがWindsor.aiというツールです。このツールは、私の知る限り日本語での解説がほとんど見られないにもかかわらず、驚くほど優れた性能を持っていると感じています。今回はそんな知る人ぞ知る優秀ETLツールの紹介になります。

Windsor.aiが実現する費用対効果と信頼性
私がこのWindsor.aiに出会い気づいたのは、データ集約における「費用対効果」と「信頼性」の重要性でした。多くのETLツール、つまりデータ抽出・変換・書き出しを担うツールは高額な月額費用がかかるのが一般的です。
しかし、Windsor.aiは競合と比較して、時には10分の1、高く見積もっても半額程度のコストで導入できるケースが多いです。これはデータ集約のコスト削減だけでなく、既存のツールからの乗り換えを検討するだけでも十分に価値があると考えています。

また、データを取り扱う上でセキュリティは非常に重要な要素です。Windsor.aiはスイス発のサービスであり、ヨーロッパの厳格な個人情報管理基準をクリアしています。
加えて、日本にはまだ馴染みが薄いかもしれませんが、SOC 2 Type 2という独立した第三者機関によるセキュリティ審査も受けています。このことは、一部の日本のETLツールと比較しても遜色ない、むしろそれ以上の信頼性をWindsor.aiが持っている証だと私は捉えています。

それでは実際の使い方を見てみましょう。
Windsor.aiでマーケティングデータをGoogleスプレッドシートへ自動集約する手順
Windsor.aiを用いてマーケティングデータをGoogleスプレッドシートへ自動集約する具体的な手順を、ステップ形式でご紹介します。
- アカウント作成とデータソースの選択
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- まずWindsor.aiにログインし、アカウントを作成します。次に、Google広告、Meta広告、GA4など、325種類以上のデータソースから必要なものを選択しましょう。ツール数が多くて便利ですね!

- 抽出項目の設定
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- 接続したデータソースから、抽出したい具体的な項目を選びます。プレビューで確認しながら、必要なデータだけを効率的に取得することが可能です。

- 出力先の指定
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- データの出力先としてGoogleスプレッドシートを指定します。これにより、普段使い慣れた環境でデータを管理できるメリットがあります。
- 出力スケジュールの設定
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- データを自動更新するためのスケジュールを設定します。日次(Daily)更新が多くのケースで適切だと思います。

- データ範囲と初回エクスポートの定義
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- 直近7日間のデータを毎日更新する設定に加え、初回エクスポート時に過去何日分のデータを遡って出力するか(Backfill)を定義します。
- スプレッドシートでのデータ活用
- データがスプレッドシートに自動集約されたら、GeminiのようなAIツールを使って簡単に分析を始められます。多様な分析を視覚的に把握することが可能になるでしょう。


Windsor.aiにより、手動でのデータ集約作業が大幅に効率化され、分析に集中できる時間が増加すると私は感じています。Windsor.aiはデータ活用のハブのように機能し、その可能性は無限大だと考えています。
Windsor.aiを使ったデータ自動集約の注意点
ただし、このWindsor.aiを使ったデータ自動集約の方法にも、いくつか注意点があります。まず、このツールは完全に無料ではありません。
無料トライアル期間は設けられていますが、ビジネスでの本格的な利用を考える場合、有料プランへの移行が必要となります。無料版で取得したデータは30日で消えてしまうため、永続的なデータ蓄積には不向きです。
また、ETLツール全般に言えることですが、多機能で広範囲なデータソースを接続しようとすると、それに応じて費用は高くなる傾向があります。Windsor.aiも例外ではなく、連携するデータソースの数によって料金プランが変動するため、自社の必要な範囲を事前に見極めることが重要です(ただ他のETLツールよりは安いケースが多いと思います)。

AI時代のデータ分析においての競争力と次の一歩
これからの時代において、企業が競争力を維持し成長していくためには、法人単位でデータを一箇所に集約する体制が不可欠だと私は考えています。集約されたデータ基盤があれば、社員はAIと自然言語で対話しながら、データに基づいた意思決定を迅速に行えるようになるでしょう。

データ活用が進む企業は再現性をもって事業を伸ばしていける一方で、データが不足している企業は属人的な判断に頼らざるを得なくなり、競争力を失う可能性が高まると感じています。これまでの「宝の持ち腐れ」状態は、今後のビジネスにおいて二極化を生む要因になることでしょう。
データは、収集し始めたその日からしか蓄積されません。また、AIが効果的にデータを読み取るためには、ある程度の整形が必要であることも私自身の経験から確認しています。
だからこそ、今このタイミングでデータ基盤を整え、データ自動集約の仕組みを構築することは非常に重要です。この一歩が、AI時代における企業の持続的な成長を支える土台になると確信しています。
ご自身の事業でデータ活用をさらに進めたいとお考えであれば、まずは小さな一歩からでもデータ基盤の整備に着手することをお勧めします。
弊社カボシアはデータ周りにとても詳しいと自負しておりますので、データ分析×AIでお困りごとがございましたらお気軽にご相談ください。